ピントについて
ピントを合わせる。ファインダーを覗いて、AF半押し。
赤い点が出たところがくっきり写るという事です。
カメラから赤い点まで2mだった場合、そのカメラから2m地点、全てがピントが合っていることになります。(ここ大事!!!)
カメラの全自動モードでAFを半押しすると複数の場所に赤い点が出ると思いますが、
それは、そのカメラから赤い点全てが同距離であることを表しています。
距離を誤認している場合もあります。その場合、ピントが外れます。
赤い点は中央に一点だけ出すモードに設定しましょう。
AF半押しでぴぴっと音が鳴った時点でボタンをホールドして、
フレーミングしなおす事をAFロックといいますが、
始めにピントを合わせたい位置にぴぴっとして
↓
フレーミングしなおす
↓
手元でちょっと動かすだけ
↓
距離は変わらない(横の動きなら尚更)
↓
ピントが合っているというわけです。
ピントは距離(絶対覚える!!)
応用ですが、集合写真でピントを合わせたければカメラからの距離を合わせればいいのです。
真上から撮ると、カメラからの距離が変わりづらくなりますよ。
またピントはF値が大きいと合う範囲が広くなります。(ついでに絶対覚える)
この写真は横から撮影しているので距離感が大きい。
ティーカップはボケている。
逆に本の端っこはケーキと同距離のため、くっきり写っている。
距離を意識しよう!!
この距離違いによるピントの合い、外れ効果がF値の値によって変動。
F値が小さい=効果が大きい
F値が大きい=効果が薄い
この他に焦点距離という要素がありますが、ここでは割愛しましょう。
大きくボケさせたいときは、距離を大きく変えよう。
上から真横から、色々なアングルで距離は変わるので工夫しよう。
ちなみにフレーミングした全域にピントが合っている事をパンフォーカスと呼ぶがコース料理の写真では、パンフォーカスが重要なので、ティルトシフトレンズが使われる。沼に落ちたい人には別途説明しよう。
こちらの写真は真上から撮っているので、全域にピントが合っている。
真上から撮ると対象物の距離が変わらないのでこうなる。
F値を自由に変動させられる現場ではよいが、夕暮れや暗闇になって、F値の変動に自由がない時は、
撮る位置撮りも考えてみよう。
ピント合わせで重要な事
ピントは距離
F値も重要
撮る位置撮りも考えて
もしファインダー覗いてピントあっているかわからない場合は、視度調整機能を試そう
写真の明るさを決める要素は
●F値とシャッタースピード
マニュアルモードで撮ろう。
●F値を小さくすると明るくなる。
大きくすると暗くなる。
●シャッタースピードを速くすると暗くなる。遅くすると明るくなる。
弊害がある。
シャッタースピードが遅すぎると手の振動、ブレが写真に出てしまう。
なので1/125固定と考えてもいい。
ちなみに慣れるとブレなくなる。
写真を暗くする明るくする
実際のケーススタディを元に解決していこう。
解決した段階で終了!!
モードはMで撮影します。 ISOは200 F値5.6 シャッタスピード(以下SS)は1/250
で一回撮ってみました。
暗かった。自分の手ぶれしないSSは1/125なので下げました。
まだ暗かった。F値を下げました。4まで下がるレンズなので下げました。
まだ暗かった。もう限界…無理…ブロ解…
ここでISOの登場です。いわゆる感度の事ですが、これは字のごとくカメラが光を感じる感度の事です。
つまり、カメラをパワーアップさせます。
ISO感度を上げれば明るくなるのではないです。カメラの光を感じる力が上がるのです。
逆に暗くしたいときは、光を感じる力を下げてやればいいのです。
実際は…
私の場合は1/125 F4.5 ISO200か400で探ります。
撮ってみて、かなり暗いようでしたらISO800か1600まで一気に上げて、ちょっと明るすぎ
を作ってからF値を5.6にしてみたり…としています。
ストロボの要件が混ざるのでこの限りではありませんが…
ストロボを使う制約として最大のシャッタースピードが
1/250の機種 1/125の機種 1/180の機種
とあります。なのでSSは1/125で探るのが無難でしょう。
でももっと大事なこと…
カメラ設定の明るく、暗くは
全体に掛かってしまうことなのです。
つまり、背景は暗くして、被写体は明るくしたいと思っても…
全て暗くしてしまうのです。均一に。
なので
逆に今、目に見えている世界に光の差を作ってしまうわけです。ストロボなどで!!
また光の差のある場所を探すわけです。
ピント F値 シャッタースピード ISO と来てもう一つ。色温度を覚えてください。
ホワイトバランスの事です
カメラの設定で色温度はAWBになっているかと思います。
これをKモードに変え、数値をこちらで調整するのです。
色温度5600kが通常の色です。この状態ではどれだけ暗くしても影の色は黒で出てしまい、エモくありません。
皆さんの思うエモい闇とは、大抵青なのです。左の写真が青です。
色温度4400kで撮影しています。3800kでもいいですね。色温度は下げれば青くなり、上げれば赤みを増します。暖かい色になります。
料理フォトの世界では、料理の色が変わってしまうので、通常は色温度は忠実再現に拘るのですが。
これはイメージショットだったので暖かい雰囲気ということで色温度6400kで撮っています。
通常私が使うのは 4400kと5600kと6800kです。慣れるまでは参考値にしてください。
ここまでを終えて…
後はいよいよストロボを覚える事です。
ですが、その前に…
大事なのは作品をどういうテイストで撮ろうとしているか、
イメージできていることです。
ただ、カメラを向けるだけではだめです。
私は撮影中、よく自分のカメラをどこに置いたか忘れてしまいます。
そのぐらいカメラは後回しなのです。まずはファインダーから目を離し、
全体を眺めましょう。カメラを覗く時間を減らす。
これはとても大切な事です。
そして、めいっぱい楽しみましょうね。